インド英語って

本屋で、

インド英語のリスニング

http://www.amazon.co.jp/dp/4327430781

という本を見つけたのだが、インド英語おもしろい。

「インド英語の文法」についての記述があるのだが、こんなことが書いてある(いくつか抜粋)。

・冠詞の省略(インドの在来の言語には冠詞がないため)

例 He is best student at our school.

(標準英語 He is the best student at our school.)

 

・加算名詞と不加算名詞の混同

例 I lost my funitures.

(標準英語 I lost a piece of my funiture.)

 

・時制・態・相の違い

例 He is knowing kumar.

(標準英語 He knows Kumar.)

 

・語順の違い:疑問文でbe動詞やdo、助動詞の倒置が行われないことがある。

例 What Prakash is doing?

(標準英語 What is Prakash doing?)

 

・3人称単数の無視

He don't do that.

(標準英語 There doesn't do that.)

 

・YesとNoは日本語の「はい」「いいえ」と同じ

 

 何だかすごいなインド人。冠詞とか3人称のsとか外人(俺たち)的にわかりにくいのは無視しちゃおうぜ!みたいなのはいいね。語順まで違うとかすごいわwそれでも通じるのか。

 

発音も、母語や地方にあわせて、変化してるらしい。

インド国内でも発音矯正とか、正しい英語を使いましょう的な啓蒙もされてるけど、多くの人はこのインド英語を使っているらしい。

 

で、ふと思ったのですが。

英語って、世界の公用語、共通語的なものとして今度も使われていくなら、何十年後かには世界の言語の最小公倍数的なものに変化していってもいいんじゃないだろうか。

たとえば大人の日本人にとって、/l/ と /r/ のききわけは大変難しいが、lとrは統一してくれたらいいのにとか。三人称とか微妙な冠詞とか、なければなくてもいいものだから、もう全部なしでいいよね。とか (我ながら、意識の低い発言だな)。

あるいは方言としていろんな国の英語が乱立し、50年後のTOEIC的なものでは、インド英語、日本英語とかのナレーターも加わり、受験生は非常に苦労するような世界がやってきたり・・・